
パワーシャシーが滑りを変える
テクニカの「ディアブロ」は、雪面にパワーを的確に伝達し、敏感な動きやレスポンスに優れたブーツとして好評を得てきた。そして10/11シーズン、ディアブロがさらなる進化を遂げる。ブーツの底に金属製のフレームを埋め込み固定した「パワーシャシー」を搭載して、「ディアブロ インフェルノ」として新たに登場するのだ。パワーシャシーは、ブーツの側にフレームと同じ形の凹凸を成形してぴったりはめ込むように置き、固定したもの。このフレームはブーツのソール長一杯に埋め込まれるので、ビンディングによって固定されるコバ部分にもフレームがあり、しっかりとホールドされるため、ブーツとスキー間のパワー伝達のロスが極めて少なくなった。より効果的に力を雪面に伝えることができるのだ。さらに、パワーシャシーを装着したことにより、約20%ブーツの剛性がアップ。ブーツがよじれて力を逃がしてしまうことを防ぐため、膝の動きにブーツが正確に反応してくれる。新モデルは市販に先立ち、ワールドカップレーサーにより繰り返しテストされる。ディアブロ インフェルノは、ラインフリード・ヘルブスト(AUT)らによってテストされた。ヘルブストは09/10ワールドカップSL種目別総合優勝を果たしている。そして日本では、丸山貴雄がディアブロインフェルノのプロトタイプで技術選を制した。
高速に強く敏感なブーツ
「ディアブロ インフェルノは、ロアシェルがしっかりしているので、強いGにも耐えられる。深い内傾角度をとっても不安がなく、硬いバーンに強くハイスピードでも対応しやすい。高速系ロングターンはとくに、安心して滑れます」丸山貴雄はディアブロ インフェルノの優位性について、こう語った。コブについては、「テクニカのブーツは、もともとコブやショートターンに優れたブーツです。ディアブロ インフェルノは雪質の変化に対応しやすい。ただ、従来のディアブロよりシビアにスキーが反応する、とても敏感なブーツですから、ブーツとしての難易度は上がります。使ってみたい人は、フレックスについてはきちんと選んで履いてほしいですね。テクニカルやクラウンなどプライズ合格を目指す人、エキスパート向きのブーツだと思います」ハードなイメージの強いディアブロ インフェルノだが、「優しい」機能も搭載している。インフェルノ130・110・90に新たに採用された「クイック インステップ」だ。シェル内側上部の一部に柔らかい素材を使用することで、格段に脚入れ感を楽にした。細やかな気配りのテクノロジーで、緊張を強いられるアスリートスキーヤーのストレスを軽減する。