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種目名 カービングレース |
| (総合斜面) |
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技術選初登場の種目となるカービングレース。この競技は、1旗門にいくつかのブイを置き、外側のブイを通ると、内側を通った場合に比べて獲得ポイントが高くなり、ゴールまでに貯めたポイントの合計とタイムの速さによって成績が決まる。
今回の場合は、1旗門に最大で3つのブイが置かれ、一番外側が5点、一つ内側のブイを通ると4点となる。そして滑走タイムを、獲得した点数で割り、それに100をかけた数値が獲得ポイントとなる。つまり、点数が低い程成績は良いということになる。また、内側のブイを通るなどして1点減る度に、滑走タイムに0.5秒加算されるシステムとなっている。旗門数は10。
この種目でポイントになったのは、用具のチョイスと滑走ライン。基本的にはGS系のセットだったが、途中にショートターンを必要とするヘアピンがあるため、多くの選手はトライアル後までSL系にするかGS系、もしくは基礎系のスキーでも、ラディウスの大きさをどうするか、に頭を悩ませていた。また、予選の総合滑降で使用した4つのウェーブを残していたため、それらをいかに上手く処理できるライン取りができるかどうかで、選手は思考錯誤を繰り返していたようだった。
本番のレースで目立ったのは、やはり現役レーサーおよび競技から基礎に転向したての選手達。女子では山川純子、池田麻里、阿部真理子らが30秒台でゴールし、60〜61ポイントで競っていた。男子でもレーサー経験豊富な選手が強さを見せ、竹田征吾が唯一28秒台、田島あづみ、佐藤久哉、柏木義之らが29秒台で、57〜58ポイントをたたき出していた。男女ともトップにランクした選手達、その他ほとんどの選手が、全て外側の5ポイントのブイを通過するライン取りで50ポイントを獲得。このことからも、事実上のタイムレースとなったことは否めない。
カービングレースで獲得したポイントは技術選独自の算出方法に組み込まれ、種目別得点を算出。その得点が総合得点に加算される。ただしリザルトを見ても判るとおり、今回の算出方法については大きな改良点が必要のようだ。実は、1位以外の選手のほとんどは転倒などによって大きくタイムロスした選手。つまり今回のカービングレースでは、ミスを犯さずに平均的なタイムでゴールしさえすれば、種目別1位となり、誰もが279点の高得点を獲得することができた。言ってみれば、0.01秒を争った緊迫したレース内容がまったく反映されない結果となってしまったのだ。このことは、当然選手の順位にも大きく影響する。
すでに大会は終わり、総合成績が覆ることはありないが、今後もカービングレース等の特別なポイント換算が必要な種目を採用する際には、今大会での経験を十分に活かして、何よりも参加選手達が磨き上げてきた技術を存分に発揮でき、公平に、納得のいく形で成績に反映する大会運営を期待したい。
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種目名 小回り |
| (急斜面・整地・フリー) |
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カービングレース終了後、白馬シャンツェのランディングバーンで行なわれた恒例の急斜面小回り。一日中好天に恵まれ会場は大勢の観客に包まれたが、その気温の高さがバーンコンディションを緩め、競技を難しいものとした。
ポイントは、急斜面による落下抵抗の大きさを、足元の緩む状況の中でいかにソフトなタッチで逃がすかといったところ。後半の緩斜面への移行部分へ急斜面に必要な強いエッジングのまま侵入すると、スキーが一気に抵抗を受けバランスを崩すという、小回りというひとつの種目の中でも対応幅の広さが非常に求められる難易度の高いものだった。
その中で最初にスタートしたのは、女子の阿部真理子(北海道)。スムーズな弧を描く安定した小回りに、観客からも歓声が上がった。やはり注目されるのは、昨日準決勝の時点で1位〜3位に付けていた嶺村聖佳(長野)、山川純子(新潟)、中田良子(青森)の3名。失敗さえしなければほぼ優勝を手中にできる嶺村は、特別にカービング要素を追及するよりもスタンダードな安定感ある滑りで手堅く272点をゲット。続いて山川が力強い滑りで、種目別2位となる273点、女子最後の出走となった中田は、人とはまったく違った左端のラインをスムーズなラインでつなぎ、ダントツの278点をたたき出した。
続いて男子。昨日の準決勝の結果では、上位3位までが柏木義之(新潟)、山田卓也(北海道)、片山秀斗(新潟)の順で点差が開き、藤井守之(新潟)、宮下征樹(長野)が1点差で4位争いを繰り広げる状態。その中で柏木が、シャープな切り換えを持ち味としたターンで283点という高得点をマーク。今季絶好調の片山は後半でややスピードが上がりすぎた感があり種目8位の278点に留まる。278点で8位というのも驚くべきことだが・・・・・・。宮下が足元のしっかりしたスタンダードかつパーフェクトな滑りで280点を取ると、山田はあの急斜面の状況でリズム変化を表現、得意の「タクヤ・クイック」が披露されると会場からはドッと歓声が上がり会場を沸かせた。この種目で好成績を出したその他の選手は、280点の佐藤久哉(青森)、279点で5位タイとなった能登恒(北海道)、渡辺一樹(長野)が挙げられる。それにしてもカービング全盛の中でベテラン渡辺の今大会の活躍は、つくづく彼のあらゆる面でのポテンシャルの高さを見せ付けられた思いだ。
点数にばらつきが出た結果から、いかにこの種目の難易度が高く、なおかつ表現力・対応力の違いが露わになったかが伺えるだろう。
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| ●男子総合優勝 柏木義之選手 |
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今回は最後まで集中力を持続できたのが良かったと思います。班の構成上、トップを争う選手が周りにいない状況で、モチベーションを高めにくい部分もありましたが、逆に点数も気にせず、自分の滑りに集中できました。目立った失敗もなくスムーズに10種目をクリアして行けたので、来年はもっと良い滑りができると思います。この2年は自分の滑りにこだわって、これでまた3連覇に王手をかけました。来年は勝負にこだわろうかと思っています。

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| ●女子総合優勝 嶺村聖佳選手 |
「今日は、シャンツェでの小回りが終わっても、男子の競技が終わるまで最終結果の発表がなかったので、優勝できたと判ったときは本当に安心しました。今年の大会では、昨年までのように絶対の自信を持って望める種目があまりなかったから、大会中は不安続きでした。でも逆に、大きな失敗をした種目がなかったので嬉しかったです。今回3連覇を成し遂げることができましたが、これも全て、私を支えてくれた方々のお陰だと思っています。そして応援してくれたファンの方々、ありがとうございました」
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| 男子総合優勝柏木義之、2位山田卓也、3位片山秀斗 |
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| 女子総合優勝嶺村聖佳、2位山川純子、3位中田良子 |
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