柏木義之 25 歳。肉体的にも技術的にも充実。 今季も成長を続ける柏木義之。99年は予選から一気に波に乗り、誰もが予想だにしなかった優勝を成し遂げ、昨年は準決勝まで粟野利信と接戦を演じながらも決勝で大きく引き離し連覇。その勢いはとどまることなく、今年もまた圧倒的な滑りに期待が掛かる。
「周囲から3連覇って言われ続けて、 はじめはかなり意識したが、今は特別な意識はない。勝つために一番大切なのは流れ。どうやって自分に流れを引き込むか?そしてどこまで自分が自分でいられるかが勝負の分かれ目だと思う。岩岳で優勝した頃の気持ちで、『柏木スッゲー』って言われる滑りを見せたい。ギャラリーを絶対後悔させないつもりなので、ぜひ八方に足を運んで欲しい」「3連覇できるかどうかより、今年もまた度肝を抜く滑りを見せたい」 「自分自身に負けないよう、積み重ねてきたものの結果を出すだけ」
甲信越予選では決勝総合滑降で転倒して種目102位になりながらも総合では宮下に次いで2位に入っている。小回りやコブでも確実に高ポイン トを叩きだせる力を持ち、死角はない。本人が言うように流れさえ引き込めれば3連覇は現実のものとなる。
 98年にケガで3連覇を逃した白河三枝、99 年復活を成し遂げ、 昨年も危なげない滑りで連覇。31歳、女子最年長デモであり、パワーでは勢いに乗る若手達に分があると思われながらも、アグレッシブな滑りは健在。 1本の滑りに掛ける集中力はずば抜けており、絶対的な安定感を誇る。
「昨年は体調が決して良かったわけではないが、今年は元気だし、オフのトレーニングも昨年以上にこなせた。ただ、いつも通り不安でいっぱい(笑)。 不安があるからこそ、練習しなければと思うし、そういう積み重ねが自分の力になっているのだと思う。若手選手の滑りを見て刺激になるし、自分も負けてられないという気持ちはある。技術的なことを含めまだまだ新しいことへ挑戦していく気持ち。自分のイメージする滑りに一歩でも近づけていきたい。大会では3連覇というより、1本1 本大切に滑っていきたいし、その上で楽しんで滑れればいいなと思う」

3連覇を阻止するのは?優勝候補の精鋭達
山田卓也
粟野利信

柏木をブロックするのは戦略のベテランか、勢いの新鋭か?
粟野利信: 「技術的なアドバンテージは柏木。でも大回りでそこそこ着いてい>ければ、 小回りで十分リードできる」 と、自信を伺わせる。戦略の組み立て方やムードを自分に引き付けるキャラクターも、ベテランならではの味と言える。(昨年2位)
宮下征樹:昨年の決勝急斜面小回りで、コントロール能力の高さを見せている。今年こそは地元八方での優勝を狙う、柏木対抗の本命。(昨年3位)
山田卓也::独特のカービングショートターンを武器に、制限滑降がなくなる今年は大いなるチャンス。(昨年4位)
能登亘:昨季は予選から安定した得点をしており、1種目でもトップを取る試合運びができればトップ争いに絡んできそう。 (昨年7位)
渡辺一樹:過去に2回3連覇を阻まれている。今回は逆に柏木の3連覇を阻止したいところだ。(昨年5位)
伊東秀朗:ポテンシャルが高く、ハードな条件が揃えばトップの可能性は高い。(昨年6位)
伊東秀人:ベテランの域に達しながらも、新しいマテリアルの性能を活かした滑りを見せてくれる。
佐藤久哉:マテリアルチェンジが上手くいき国体で優勝。苦手と言われるショートターンもSLテクニックを研究して調整も順調だ。(昨年9位)
猪又一之:昨年の国際技術選では日本人最高位となり、今年は5年ぶりの優勝を狙う。(昨年9位)

能登 亘
宮下征樹
上村文代
切久保深雪
打倒白河のカギ 優勝候補の精鋭達
上村文代:2年連続で白河の壁の前に2位に甘んじている。スピードとキレを売りにする彼女だが、今年は得意の制限滑降もなくなるため、スピード以外の部分でどれだけ勝負できるかがカギとなる。(昨年2位)
切久保深雪:前回、後半に徐々に調子を上げて3位にランクアップ。予選から集中して得点を稼ぐことができれば、決して勝利も遠くないはず。(昨年3位)
本間綾美:小柄な身体だがリズミカルなショートターンは光るものがある。小回り種目が増える今大会は絶好のチャンスとなるはずだ。(昨年4位)
中田良子:上手さでは白河に匹敵するものがある。あとはスピードとキレをどう表現していけるか。(昨年5位)
本間綾美