| 全日本スキー技術選手権大会予選第2日目
澤田敦審判員
小回り(中斜面・不整地・フリー)、総合滑降(総合斜面・整地・フリー)審判担当
総合滑降で柏木選手が評価を受けていた要因ですが、彼は身長が低い変わりに身体バネの生かした滑りでミドルターンを有効に組み合わせてきました。他にも宮下征樹選手・中田良子選手も、自分のラインを広く取りすぎずに、大回りからミドルターンのつなぎ目のバランスが良く、スキーの走り・切れ・切り替えがスムーズでした。また、上位に入るだろうと期待していた選手の中でも、比較的大きなターンを作りすぎてしまい「歯切れやリズムの悪い選手が何人か見受けられました。
小回り(中斜面・不整地・フリー)に関しましては、3タイプの滑りがみうけられました。高得点をあげた選手は、コブのインターバルが長いなかで溝を使ってスキーのひねりを出した滑りで比較的80点代後半を出していたと思われます。

猪又 一之(長野)が小回り(中斜面・不整地・フリー)278点でこの種目1位 |
トップ90点代の選手は溝のバンクを使い脚の長軸を使い、見てて歯切れがよくスキーのトップからコブに入っていき、コブを常に捉えていた滑りをしていました。従来のテールをコブに当てる滑りというのは、検定側からみていると「ひねり」はあるものの、直線的なターンになっていまいます。そうなるとスキーは、ほとんど動いていない印象になっていまい、その辺りで思ったより点数が伸びなかった選手がいたようです。
女子でトップの白河選手は、その長軸をうまく使ったスキーの全体的な流れがよかったと思われます。中田選手は、後半の少しスピードが足りなかったと思います。相対的に見ますと、トップに来る選手と80点代後半の得点をキープしている選手との差は、スピード感の差が目立ったと思います。
これからの準決勝・決勝の中ではもう少しスピードを上げた中で全体的なエッジコントロール技術が観点になると思います。カービングターンが求められる、明日からの種目は、総合滑降でいうと「立ち上がりの大きな選手は、身体の移動の時間がかかりエッジングのタイミングが遅く結果ターン後半に強いエッジングを強いられてしまう。上体をあまり動かさずにスキーをたわませ、その返りを使って身体の内側にスキーを移動してくる。つまり、スキーが動いて身体の下を移動する方が捉えが非常に早くて、前半からの荷重が可能で結果後半の走りと切り替えが非常に早く行えます。その辺のエッジングのタイミングと切り替え時の身体の使い方がカービングターンをする上でのポイントになってくるように感じます。特に明日は、急斜面の大回りは、カービングターンの特性が良くでる種目なので、期待したいと思います。
佐藤久哉の「予選を終えて」
まず、今日行われた整地大回りは雪質が非常に軟らかく、まるでアイスのシャーベットの上で滑っている感じでした。エッジングを強くすれば強くするほどスキーがずれるし、エッジングを軟らかくしようとすると、動きが固まってしまうし、自分の滑りを表現するのが非常に難しかったです。ちょっと考えすぎてしまったという感じです。
さて、不整地小回り(コブ)ですが、昨年まではとてもじゃないが人様には見せられない滑りだったのですが、今年は死ぬほどトレーニングを積んできました。皆さんご存知、マルティン・グッガニックとあるモーグラーの友人からヒントを得て、コツを覚えることができました。
コブの自己分析ですが、スピードを重視しようと躍起となったところが裏目に出てしまい、足がバラけるシーンが多かったです。しかし、昨年とは違うコブの佐藤久哉をアピールできたと思っています。いよいよ準決勝が始まりますが、私が得意とする種目がたくさんあります。エンジンが丁度よく暖まった佐藤久哉。全力で頑張ります。 |