ALPINE SKI WORLD CUP 1998/99
第69回ラウバーホルン大会
Wengen(SUI)男子滑降第6戦 1999年1月16日
1st/Kjus
1位・ラッセ・シュース(NOR)

 クラシックレース第1弾、ウェンゲンの「ラウバーホルン」大会。週の前半は雪が降り続きトレーニングが中止になるなど怪しい雰囲気が漂っていたが、本番は好天に恵まれて絶好の条件のもとで行なわれた。

 今年のウェンゲンは今までの静かな町のたたずまいが一変して、がらくたをかき集めたような騒々しい町に変身していた。観客動員は今まで以上の効果があったらしいが、どちらが良いかは感性の問題として、選手にとっては眠れない夜が続いたのではなかろうか。

 1月16日に行なわれた男子滑降。ワールドカップ・ダウンヒルで最長の4260m全コースを使って行なわれ、この種目トップのラッセ・シュース(NOR)が今季3勝目を上げた。2着にハンネス・トリンクル、3着にハンス・クナウス、4着にヘルマン・マイヤー、5着にヴェルナー・フランツ、6着にアンドレアス・シーフェラーとオーストリア勢が続いた。世界選手権を前にして4人の出場枠を巡ってオーストリアチーム内の競争が激化しているが、これでますます分からなくなった。3位に入ったクナウスは「俺はダウンヒルの選手じゃないんだけど・・・」と複雑な表情を見せていた。本来は大回転を得意としている選手なのに、大回転ではセレクトされるかどうかは微妙な位置にいる。もったいない話である。

 ヘルマン・マイヤーは腰が痛く、鎮静剤を打ってのレースが続いている。昨年のような独走状態にあれば、ウェンゲン、キッツビューエルをパスするということもできたが、シュースやオーモットなどノルウェー勢の足音がすぐ後ろまで迫っている現状では、ポイント稼ぎに精を出さなければならないのだ。このヘルマン・マイヤーの昨シーズンの公式な稼ぎは約6億円と発表になっているが、マイヤーに限らずオーストリア選手たちの稼ぎについて、オーストリアの大蔵大臣は「もっと税金を取らなければならない」発言し物議を醸している。アレキサンドラ・マイスニッツァーは「私たちの稼いだ賞金のほとんどは他国でのレースで稼いだもので、国には多大な貢献をしているはずなのに、もっとよこせとはあんまりだ」と憤慨している。だがマイヤーは「もっと取るというのなら、もっと稼がなければならないな」ととぼけたことを言っている。

 日本からは滝下靖之(ミズノ)が出場したが出場61人中43位に終わった。ヨーロッパカップ滑降2連勝のせいでスタート順は32番とシードは上がったが、やはりワールドカップとヨーロッパカップではレベルが違いすぎるようだ。ただしヨーロッパカップ勢では滝下が一番良かった。

Men's 5th Downhill, Wengen(SUI), 16.Jan.1999
Rank Name Nat. Total
 1 KJUS Lasse  NOR   2:25.10
 2 TRINKL Hannes  AUT   2:25.66
 3 KNAUSS Hans  AUT   2:25.67
 4 MAIER Hermann  AUT   2:25.75
 5 FRANZ Werner  AUT   2:26.30
 6 SCHIFFERER Andreas  AUT   2:26.51
 7 AAMODT Kjetil Andre  NOR   2:26.55
 8 CATTANEO Luca  ITA   2:26.81
 9 STROBL Josef  AUT   2:26.82
 10 EBERHARTER Stephan  AUT   2:27.39
 11 GHEDINA Kristian  ITA   2:27.69
 12 FLEISCHER Chad  USA   2:27.95
 13 HERRMANN Markus  SUI   2:28.47
 14 VITALINI Pietro  ITA   2:28.61
 15 DENERIAZ Antoine  FRA   2:28.71
 16 SELETTO Erik  ITA   2:28.98
 17 CUCHE Didier  SUI   2:29.08
 18 SAUDER Luke  CAN   2:29.18
 19 RUNGGALDIER Peter  ITA   2:29.54
 20 FATTORI Alessandro  ITA   2:29.59
 21 ASSINGER Roland  AUT   2:29.76
 22 BREZAVSEK Ales  SLO   2:29.86
 23 GREBER Christian  AUT   2:29.91
 24 KERNEN Bruno Ii  SUI   2:30.02
 25 NYBERG Fredrik  SWE   2:30.75
 26 FIALA Jakub  USA   2:31.47
 27 BASTELICA Simon  FRA   2:31.60
 28 HOFFMANN Ambrosi  SUI   2:31.61
 29 BRUNNER Michael  GER   2:31.80
 30 RAUFFER Max  GER   2:31.82
 31 MELQUIOND Benjamin  FRA   2:31.93
 32 BESSE William  SUI   2:31.96
 33 PAULSEN Lasse  NOR   2:32.03
 34 FELLER Maurizio  ITA   2:32.11
 35 MC BEATH Darin  CAN   2:32.32
 36 COLLENBERG Claudio  SUI   2:32.43
 37 MEILLEUR Cedric  FRA   2:32.66
 38 RZEHAK Peter  AUT   2:32.75
 39 CRETIER Claude  FRA   2:33.01
 40 SULZENBACHER Kurt  ITA   2:33.16
 41 LAMPREDI Paolo  ITA   2:33.26
 42 FORRER Christian  SUI   2:33.48
 43 TAKISHITA Yasuyuki  JPN   2:33.78
 44 GIANNELLI Mike  CAN   2:34.35
 45 SCHWARZACHER-JOYCE Paul Patrick  IRE   2:41.93

Did not finish 1st run:
WERT Kevin (CAN), CAVEGN Franco (SUI), DORIGO Daniel (ITA), GALLI Lorenzo (ITA), HASLER Juergen (LIE), JAERBYN Patrik (SWE), OSLAK Ozbi (SLO), ORTLIEB Patrick (AUT), SPRENGER Ludwig (ITA), STEMMLE Brian (CAN), STOESSEL Rene (SUI), KOBLAR Jernej (SLO), TSCHIEMER Hansueli (SUI)

Disqualified 1st run:
GRUENENFELDER Juerg (SUI), SIVERTSEN Kenneth (NOR), STROBL Fritz (AUT)