ALPINE SKI WORLD CUP 1998/99
アルペンスキーワールドカップ・開幕戦
Soelden(AUT) 男子大回転第1戦 1998年10月25日
HermannMaier
Hermann Maier(AUT)
AtomocPoereTeam
Atomic Power Team

 強い風と激しい降雪、そして濃霧で開始時間が30分刻みに延期され、スタートしたのは12時20分だった。スキーレースには常にこうしたリスクがつきまとう。ましてや標高3000メートルの氷河上ではなおさらのことだ。レースを中止にしなかったのは地元オーストリアが絶好調で迎えた開幕戦であったことと、悪天候にもかかわらず1万人以上の観客がこの氷河を訪れたことによる。
 レースはトップ4人までをオーストリアチームが独占し、中でもヘルマン・マイヤーの神懸かり的な強さを強く印象づけたレースになった。23日、地元のホテルでアトミックチームの記者発表が行なわれたが、そのとき誇らしげに壇上に並んだほとんどの選手がレザルトの上位に並んだ。特にドーピング問題で開幕直前揺れに揺れたオーストリアチームだっただけに、この上位独占はその鬱憤を晴らす丁度よい機会になった。それにしてもマイヤーのたくましさは今期も彼の独壇場が続くことを思わせるに十分な出来映えだった。

 以下、マイヤーとの一問一答。

 ─対オーストリアに対する他チームのプレッシャーへの報復は考えていたか
  我々のチームが圧倒的な強さを持っているのはわかっていた。自分はその中で先頭に立って行かなければならない。それはレースだけではなくトレーニングにおいても、他チームからのプレッシャーにおいてもだ。そうでないと自分がどこにいるかという証明もできない。

 ─2位との1.6秒という大きなタイム差は予想していたか
  いいや、まったくこんな結果になろうとは思ってもいなかった。それどころか優勝さえ考えていなかった。ただトップグループの中にいさえすればよい、それだけしか考えなかった。この夏は多くの行事に引っぱり出されて忙しかったし、体力も消耗していると感じていた。今はやっと静かになってもっと向上できると考える。

 ─1年前のパーク・シティでも悪天候の中で勝利を上げた。天候の悪いときは有利だと考えているか
  いや、視界が悪くても自分のレースには関係がない。事実昨シーズンは良い天気の時でも優勝しているよ

 ─トレーニングで同僚にプレッシャーをかけたことはあるか。同僚がついてこられるかどうか試してみたことはあるか
  いいや、ない。自分はトレーニングしながら本番へ少しずつ上昇することができる。トレーニングは気分的によくないときはよいタイムを出すことができない。しかしレースはそうはいかないものだ。

 ─他国にもアトミックスキーを使用している速い選手はいる。しかしオーストリアはもっと速い。なぜだと思う
  我々にとって有利なことは大勢の強い選手が常にアトミックチームにいることだ。トレーニングでお互いを比較しながら上昇することができる。

 ─今期は4種目にエントリーするのか
  スラロームはトレーニングをしなかったからコンビの2つにだけ出場する。そのほかの3種目はとくにどれに集中するということはない。大切なことは自分の気持ちの転換だと思う

 ─ところであなたは手記の中で、長野オリンピックの滑降での大転倒につき、「マルクス・バスマイヤーが4年前に使用した板を使用した。そのためにトレーニングの時とラインが違い転倒した」、と述べているが、常識では考えられない。本当のことか
  本当だ。マルクスが使用したかどうかは別として、確かに古いタイプの板だった。トレーニングから本番へ常に違うスキーを使用することはいつものことで、長野でもサービスマンに与えられた板を、信用して使ったまでだ。言えることは異常に速い板だったということ。サイドカーブも違っていた。そのためにトレーニングの時のラインを維持することができなかった。またゲートの入角ラインがトレーニングの時よりも削られていて、下にずり落ちたことも事実だ。スキーの板に関してはサービスマンにすべて任せている。

 ─今後、もっと強くなると思うか
  思う
                

KentaroMinagawa
皆川賢太郎、1本目のゴール
Men's 1st Giant Slalom, Soelden(AUT), 25.Oct.1998
Rank Name Nat. Total
 1 MAIER Hermann  AUT   2:10.74
 2 EBERHARTER Stephan  AUT   2:12.34
 3 SCHILCHEGGER Heinz  AUT   2:13.08
 4 MAYER Christian  AUT   2:13.13
 5 VON GRUENIGEN Michael  SUI   2:13.28
 6 KNAUSS Hans  AUT   2:13.35
 6 EBERLE Markus  GER   2:13.35
 8 RAICH Benjamin  AUT   2:13.58
 9 KJUS Lasse  NOR   2:13.67
 10 AAMODT Kjetil Andre  NOR   2:13.73
 11 PICCARD Ian  FRA   2:13.82
 12 ACCOLA Paul  SUI   2:14.04
 13 LOCHER Steve  SUI   2:14.07
 14 ROCCA Giorgio  ITA   2:14.13
 15 CHENAL Joel  FRA   2:14.15
 16 HOLZER Patrick  ITA   2:14.25
 17 SAIONI Christophe  FRA   2:14.27
 18 KUNC Mitja  SLO   2:14.32
 19 STROBL Josef  AUT   2:14.34
 20 PALANDER Kalle  FIN   2:14.43
 21 GRANDI Thomas  CAN   2:14.53
 22 WIRTH Patrick  AUT   2:14.55
 23 CUCHE Didier  SUI   2:14.63
 23 PUCKETT P Casey  USA   2:14.63
 25 PAULSEN Lasse  NOR   2:14.70
 26 NYBERG Fredrik  SWE   2:14.77
 27 BURTIN Raphael  FRA   2:14.83
 28 SCHIFFERER Andreas  AUT   2:14.84
 29 JAERBYN Patrik  SWE   2:15.15
 30 STRAND NILSEN Harald Chr.  NOR   2:15.22
 31 SPENCER Dane  USA   2:15.51

Did not start 2nd run:
VOGL Alois (GER)

Did not finish 1st run:
GOMEZ Victor (AND), ZAKOURIL Borek (CZE), FOURNIER Sebastien (FRA), BARNERSSOI Tobias (GER), ERTL Andreas (GER), THALER Patrick (ITA), RIEDER Arnold (ITA), BUECHEL Marco (LIE), LOEDLER Thomas (CRO), STIANSEN Tom (NOR), PLASCHY Didier (SUI), GRUENENFELDER Tobias (SUI), KOBLAR Jernej (SLO), GRUBELNIK Drago (SLO)

Did not qualify 2nd run:
SALZGEBER Rainer (AUT), VOGLREITER Siegfried (AUT), VAN DEN BOGAERT Jeroen (BEL), GEORGIEV Stefan (BUL), OUGHTRED Ryan (CAN), UOTILA Sami (FIN), AMIEZ Sebastien (FRA), COVILI Frederic (FRA), MILLET Vincent (FRA), PICCARD Jeff (FRA), STANKALLA Stefan (GER), BAXTER Alain (GBR), BORMOLINI Ivan (ITA), NANA Matteo (ITA), KOENIGSRAINER Gerhard (ITA), BERGAMELLI Sergio (ITA), GIRARDI Walter (ITA), MINAGAWA Kentaro (JPN), VOGT Achim (LIE), KOSTELIC Ivica (CRO), OOSTERBAAN Rogier (NED), BURAAS Hans-Petter (NOR), BACHLEDA Andrzej (POL), FILISCHKIN Andrej (RUS), BERGENDAHL Charlie (SWE), KAELIN Urs (SUI), DEFAGO Didier (SUI), VONN Thomas (USA), CIAGUNS Ivars (LAT), KOSIR Jure (SLO), BECIRBEGOVIC Enis (BIH)