ウェンゲン、男子回転、ベンジャミン・ライヒ今季2勝目。佐々木、皆川ともに撃沈
Wengen(SUI), Men's 5th Slalom, 18,Jan,2004
1st/ Benjamin Raich(AUT)
2nd/ Rainer Schoenferder(AUT) 3rd/ Ivica Kostelic(CRO)

 男子回転第5戦は1月18日、ウェンゲン(SUI)で行なわれた。激しい雪降りの中で行なわれた。ダウンヒル2戦のキャンセルで観客の入りは6000人と少ない。

 1本目、トップランクの選手たちがスタート直後の4、5番ゲートで次々とコースアウトする中で、ポール・ポジションを確保したのはベンジャミン・ライヒ(AUT)、51秒50。0秒51遅れの2位にチームメートのライナー・シェンフェルダー、3位は0秒72遅れで同じくオーストリアのハインツ・シルヒエッガー。4位にここのところ急上昇のマンフレッド・モエルグ(ITA)が23番スタートから食い込んでいる。

 17番スタートの佐々木明(ガーラ湯沢スキークラブ)は前半、急斜面に入る手前の緩斜面、第20旗門で失敗。登り直したが5秒14遅れでゴール。このタイムじゃ当然2本目には残れない。55番スタートの皆川賢太郎(アンビシャスSC)も同じ場所で失敗、コースアウトで消えた。この場所では過去にも皆川は失敗している。ここの通過方法をコーチはきちっと指示しなければ駄目だ。

 そのほか1本目で姿を消した主だったところは、ボーディ・ミラー(USA)、カレ・パランダー(FIN)、ジョルジオ・ロッカ(ITA)、マンフレッド・プランガー(AUT)、ジャン・ピエール・ヴィダル(FRA)。

 2本目は12時45分、定刻にスタート。雪はますます激しくなる。
 1本目26位で2本目5番目にスタートしたトーマス・グランディ(CAN)が、2本目のベストタイムとなる良いタイムを叩き出し、23番スタートのイヴィツァ・コステリッチ(CRO)が来るまでトップをキープ、あわやと思わせたがやはり1本目のトップグループはしぶとかった。グランディのトータル5位は、'98年、パーク・シティ(USA)でのGSで上げた3位以来の好成績。

 1本目トップのベンジャミン・ライヒが2本目13位のタイムながら逃げ切り、今季2勝目を上げた。'99、'01年に次ぐラウバーホルン3勝目。2位には1本目2位のライナー・シェンフェルダーがそのまま2位をキープ。3位には2本目4位のタイムでイヴィツァ・コステリッチが食い込んだ。

 46番スタートで11位に入ったユッカ・レイノ(FIN)が「ウィンスター賞」を獲得した。フィンランドはカレ・パランダーだけではないことをアッピールした。
 イギリスのバクスター兄弟は兄アラン19位、弟ノェル26位と揃ってポイントをゲット。ドイツの英才、フェリックス・ノイロイターは19位で今季2回目のポイントを獲得。

 ベンジャミン・ライヒはこの勝利で総合争いのトップに進出した。

Wengen Men's Slalom, Podium Winstar/ Jukka Leino(FIN)

1位 ベンジャミン・ライヒ
 「難しかったがウェンゲンでの2年ぶりの勝利を喜んでいる。雪も激しくてスロープはとても難しかった。総合優勝はレーサーであれば経歴中一度は獲得したいと思う。それには滑降やスーパーGにも出場しなければならない。しかし、わがチームで高速系スタートはなかなか大変なことです。故にまだその時期ではないと思うし、自分にはまだ時間もあると考えます(25歳)。キッツビューエルのスーパーGは出場したい。スラロームではまずゴールすることを目標にしたい」。

2位 ライナー・シェンフェルダー
 「パーク シティでは記者会見に出られなかったので今季初めての記者会見は嬉しい。大変なコンディションのレースで2位になったのは喜んでいます。いやピステのみならず、自分自身なんですが、ソールデン以後北米に出かける直前のトレーニングで怪我、肋骨にヒビが入りそれが炎症を起こして時々眠れないほど痛む。勿論精密検査をうけて重症ではないことは分っているんですがね。歌は歌えますしこのときは痛まない。レパートリーはポップミュージック、プレスリーはキングと呼ばれた歌手で尊敬し、好きでよく歌います。スキーでもキングと言われるように努力したい」。

3位 イヴィツァ・コステリッチ
 「優勝1回、3位2回ですから勿論ウェンゲンは大好きなスロープです。しかし、今日はハードな上、天候も狂ったように変化して、今季で一番困難なレースだった。 自分の膝(マドンナで勝利後、歩けないほどの激痛があった右ひざ)は時々痛みます。沢山の手術を受けているので、またかと仰天したが間接軟骨の治療ですみレースに復帰できた。妹のヤニッアは甲状腺の病気で、目下ホルモン検査の結果は悪くないのですが、多くの問題があり、今季レースはエントリーしません」。


 前夜の公開ドローではミュージシャンとしてのシェンフェルダーとコステリッチが大活躍。それぞれ自分のレパートリーを披露した。イヴィツァはお得意「ジョニー・ビー・グッズ」、シェンフェルダーは「プレスリー・ナンバー」と「ビートルズ・ナンバー」。そこでライヒに「貴方も何か楽器は」と聞いたところ、「僕は音楽はまったく駄目」ということだった。
佐々木明(ガーラ湯沢スキークラブ) 皆川賢太郎(アンビシャスSC)

Men's 5th Slalom - Wengen, 18/Jan/2004
Rank
Bib
Name
Nat
Time
Diff
1st run
2nd run
1
( 3)
RAICH Benjamin
AUT
1:40.50
0.00
51.50
49.00
2
( 6)
SCHOENFELDER
AUT
1:40.97
0.47
52.01
48.96
3
( 5)
KOSTELIC Ivica
CRO
1:41.54
1.04
52.94
48.60
4
( 15)
SCHILCHEGGER
AUT
1:41.57
1.07
52.22
49.35
5
( 20)
GRANDI Thomas
CAN
1:41.61
1.11
53.89
47.72
6
( 27)
MATT Mario
AUT
1:41.65
1.15
53.06
48.59
7
( 25)
DRAGSIC Mitja
SLO
1:41.71
1.21
53.00
48.71
8
( 43)
ZARDINI E.
ITA
1:42.08
1.58
52.99
49.09
9
( 12)
ZURBRIGGEN S.
SUI
1:42.32
1.82
53.41
48.91
10
( 41)
COUSINEAU J.
CAN
1:42.34
1.84
53.95
48.39
11
( 46)
LEINO Jukka
FIN
1:42.41
1.91
53.54
48.87
12
( 44)
ENGL Kurt
AUT
1:42.50
2.00
53.23
49.27
13
( 26)
AMIEZ S.
FRA
1:42.54
2.04
53.83
48.71
13
( 14)
KARLSEN T.
NOR
1:42.54
2.04
53.00
49.54
15
( 8)
BERGAMELLI G.
ITA
1:42.55
2.05
52.51
50.04
16
( 61)
GANAHL Markus
LIE
1:42.78
2.28
53.87
48.91
17
( 31)
KJUS Lasse
NOR
1:42.80
2.30
53.72
49.08
18
( 39)
NEUREUTHER F.
GER
1:42.81
2.31
53.58
49.23
19
( 28)
BAXTER Alain
GBR
1:42.87
2.37
53.50
49.37
20
( 51)
NILSEN Andreas
NOR
1:42.89
2.39
53.92
48.97
21
( 34)
VALENCIC Mitja
SLO
1:42.92
2.42
53.96
48.96
22
( 24)
ROTHROCK Tom
USA
1:43.05
2.55
53.57
49.48
23
( 13)
STIANSEN Tom
NOR
1:43.19
2.69
53.68
49.51
24
( 36)
HANSSON Martin
SWE
1:43.24
2.74
53.87
49.37
25
( 42)
SCHMID H.
ITA
1:43.69
3.19
52.91
50.78
26
( 49)
BAXTER Noel
GBR
1:44.06
3.56
53.98
50.08
 
( 16)
SVINDAL A.
NOR
DNF
 
53.11
 
 
( 21)
BROLENIUS J.
SWE
DNF
 
52.85
 
 
( 23)
MOELGG Manfred
ITA
DNF
 
52.48
 
 
( 40)
MLEKUZ Rene
SLO
DNF
 
53.42
 
FIS Official Result