FIS ALPINE SKI WORLD CUP 2002/03
Men's 9th Slalom. Shiga Kogen(JPN). 08,Mar,2003 志賀高原 Official Web Site
パランダー、シェンフェルダー、同タイム1位。佐々木明、6位入賞
1st/KallePalnder 1st/Schoenferder
Winner/ Kalle Palander(FIN) Winner/ Rainer Schoenferder(AUT)
3rd/Rocca ShigakogenMSL/podium
3rd/ Giorgio Rocca(ITA) Podium, Shigakogen Men's Slalom
1st/ Schoenferder, 1st/ Palander, 3rd/ Rocca
4th/I.Kostelic 5th/Pranger
4th/ Ivica Kostekic(CRO) 5th/ Manfred Pranger(AUT)
6th/Sasaki MinagawaKentaro
6th/ Akira Sasaki(JPN) DNF/ Kentaro Minagawa

 男子回転9戦目は3月8日、志賀高原、焼額コースで行なわれ、カレ・パランダー(FIN)とライナー・シェンフェルダー(AUT)の二人が同タイムで優勝を分け合い、3位にジョルジオ・ロッカ(ITA)が入った。

 1本目、午前10時スタート予定だったが悪天候のために1時間延期になり午前11時のスタート。ゼッケン1番で滑ったライナー・シェンフェルダーがベストタイムをマーク、2位に6番スタートのカレ・パランダー、3位に2番スタートのベンジャミン・ライヒ。以下マンフレッド・プランガー、ジョルジオ・ロッカ、イヴィツァ・コステリッチと続いた。21番スタートの佐々木明は15位に付け、皆川賢太郎は25位に付けた。木村公宣は36位でラストランを入賞で飾れなかった。

 2本目、天候はますます悪化。なかなかタイムが延びない中、佐々木明が良いタイムを出した。しばらくは彼を抜く選手が現われず、ひょっとしたらと皆が思い始めた頃、やはり1本目上位の5人は悪条件の中でも速かった。ベンジャミン・ライヒがスタート直後にコースアウトした他は皆佐々木より速いトータルタイムでゴール。佐々木は6位に落ち着いた。佐々木の2本目はピエリック・ブルジャ(FRA)に次ぐ2番目のタイムだった。ブルジャは1本目の27位からトータル10位にランクアップした。

 皆川賢太郎はゴール前最後の急斜面までは速いタイムで来ていたが(中間計時は2本目5位のタイム)、ゲートをあと5本残してコースアウトしてしまった。だが明らかに次のシーズンに期待を抱かせる滑りであった。
 日本チームはほかに64番生田康宏(東京美装)、66番湯浅直樹(北海道東海大)、67番大瀧徹也(野沢温泉SC)の3人が出場したが、いずれも1本目上部でコースアウト、チャンスを生かせなかった。

 カレ・パランダーはこの優勝で、今日4位だったイヴィツァ・コステリッチを抜き、スラローム総合のトップに立った。最終戦のハーフィエルではレッド・ビブを付けて滑ることになるが、イヴィツァとの差は34ポイント。世界選手権ゴールドの意地に賭けてもイヴィツァは負けられないレースになるが、イボが勝ったとしてもパランダーが3位以下にならなければ逆転はない。ファイナルレースの最終日は意地と意地とのぶつかり合い、面白いレースになるだろう。
 佐々木明(日体大)はスラローム・ランキング14位、このまま行くと来季は第一シードにランクインする。

 総合優勝を争うボーディ・ミラーは1本目スタート直後にコースアウト。昨日の記者会見では「今季は1、2本とも揃えることが出来なかった。勝つにはそれが一番の条件になる。残るレース全力でぶつかる」と語っていたが、あっけないレースに本人も悔やみきれないでいた。現在トップのステファン・エバハルターとの差は93ポイント。望みが絶たれたわけではないが、遠のいたことは紛れもない事実である。

 今日のレースは開始ぎりぎりまでやるかどうかで、FISのギュンター・フヤラ、セップ・メスナー両氏、それに各国コーチ達の間で検討が続いていた。フヤラ氏はキャンセルを主張したが各国コーチ達は開催を希望(普通はこの逆だ)。最終的にフヤラ氏が折れ開催を決定、その瞬間各国コーチ達からは拍手が起こった。フヤラ氏の思惑とは別に、選手達の談話にもあるとおり、コースは最後まで荒れなかった。地元志賀高原のコース作りは完璧だった。

 ワールドカップ・男子スラロームで1位が二人というのは初めて。スーパーGでは1985年の富良野でスティーブン・リー(AUS)とダニエル・マーラー(SUI)、2000年のサン・アントン(AUT)でフリッツ・ストローブル(AUT)とヴェルナー・フランツ(AUT)、滑降では1978年のキッツビューエル(AUT)でセップ・ワルヒャー(AUT)とセップ・フェルストル(GER)が、それぞれ同タイムで1位タイという記録がある。女子では過去5回あるが、なんといっても今季開幕戦のソールデン(AUT)でアンドリーヌ・フレメン(NOR)、ニコール・ホスプ(AUT)、ティナ・マゼ(SLO)の3人が1位同着という珍記録が記憶に新しい。

トップ3、インタビュー

 
「レースを振り返って」
 ライナー・シェンフェルダー
 「これほど素晴らしい条件のコースでレースが出来て良かった。今日のコースはトップ3に入るコンディションだ。レースとしても面白いものだった。2本目の最後に自分が滑ったがコースは悪くなってなかった。本当に良いコースだ」。(ちょっとよいしょしすぎかなとも思うが勝てば何とでも言える)
 カレ・パランダー
 「コンディションは雪が降っても良かった。このようなコースを造ってくれた皆様に感謝します」。
 ジョルジオ・ロッカ
 「天候が悪いにもかかわらず本当に良いコースだった。2本目の滑りは自分にとってベストといえる」。

 
「優勝を分け合った感想は」
 ライナー・シェンフェルダー
 「レースの後、ここ(プレスセンター)まで来る車の中で話し合っていたんだけど、昨日のGSがキャンセルだったんだから、その賞金がまるまる残っている。僕ら二人にその分をそのまま貰えたら良いねって。同タイムの優勝も初めてで嬉しい」。
 カレ・パランダー
 「本当に面白いレースだった。1位の賞金は二人で分け合う」。(実際は1位と2位の賞金を足して2で割った額がそれぞれに行く)

 
ワールドカップ4連勝の感想は」
 カレ・パランダー
 「これでファイナルレースがエキサイティングなものになる。ここでも言えるのは、レースは何が起こるか分からないと言うことだ。イヴィツァも猛練習するだろう。苦しいレースになると思うがリラックスして頑張る。レッド・ビブの感触も得たし、楽しみなレースになる。

 アルペン・ワールドカップもいよいよ大詰め。残るはリルハンメル(NOR)のファイナルを残すのみになった。ファイナルの出場資格は各種目ワールドカップ・ランキング25位まで。それに世界選手権の勝者とジュニア世界選手権の勝者が加わる。佐々木明はスラローム・ランキング14位だ。

Shigakogen(JPN) Men's 9th Slalom. 08,Mar,2003
Rank Name Nat. Run 1 Run 2 Total
 1 PALANDER Kalle  FIN   51.17  49.97  1:41.14
 1 SCHOENFELDER Rainer  AUT   51.09  50.05  1:41.14
 3 ROCCA Giorgio  ITA   51.75  49.83  1:41.58
 4 KOSTELIC Ivica  CRO   52.01  50.24  1:42.25
 5 PRANGER Manfred  AUT   51.74  50.95  1:42.69
 6 SASAKI Akira  JPN   53.00  49.71  1:42.71
 7 DRAGSIC Mitja  SLO   53.02  49.83  1:42.85
 8 STIANSEN Tom  NOR   52.63  50.31  1:42.94
 9 KARLSEN Truls Ove  NOR   52.09  50.90  1:42.99
 10 BOURGEAT Pierrick  FRA   53.71  49.61  1:43.32
 11 BAXTER Alain  GBR   53.40  49.95  1:43.35
 12 BERGAMELLI Giancarlo  ITA   52.87  50.57  1:43.44
 13 SCHLOPY Erik  USA   52.68  50.89  1:43.57
 14 BURAAS Hans-Petter  NOR   52.17  51.52  1:43.69
 15 GRANDI Thomas  CAN   53.68  50.05  1:43.73
 16 VIDAL Jean-Pierre  FRA   52.75  51.02  1:43.77
 17 SCHILCHEGGER Heinz  AUT   52.67  51.13  1:43.80
 18 ENGL Kurt  AUT   53.27  50.55  1:43.82
 19 EBERLE Markus  GER   53.61  50.74  1:44.35
 20 ZURBRIGGEN Silvan  SUI   53.03  51.46  1:44.49
 21 LARSSON Markus  SWE   53.42  51.23  1:44.65
 22 DEFAGO Didier  SUI   53.29  51.42  1:44.71
 23 IMBODEN Urs  SUI   54.17  50.70  1:44.87
 24 BACHLEDA Andrzej  POL   54.10  50.97  1:45.07
 25 AMIEZ Sebastien  FRA   53.66  51.82  1:45.48

FIS Official Result