FIS ALPINE SKI WORLD CUP 2002/03
Men's 2nd Slalom, Sestriere(ITA). 16,Dec,2002
イヴィツァ・コステリッチ、今季初優勝
1st/IvicaKostelic 2nd/GiorgioRocca
1st / Ivica Kostelic(CRO) 2nd / Giorgio Rocca
3rd/Karlsen 4th/Buraas
3rd / Truls Ove Karlsen 4th/ Hans-Petter Buraas(NOR)
SestriereKoSL/podio IvicaKostelicFinishLine
Sestriere KO-Slalom Podium, Rocca, Kostelic, Karlsen Ivica Kostelic, Finish Line

 男子スラローム第2戦は、12月16日、セストリエール(ITA)で、今季から採用の「KOスラローム(ノックアウト・スラローム)」で行なわれた。優勝したのは今季初優勝のイヴィツァ・コステリッチ(CRO)、100分の1秒差の2位に地元イタリアのジョルジオ・ロッカ、3位にトルルス・オーヴェ・カールセン(NOR)が入った。

 この日正午から行なわれたクアリフィケーション(予選)レースは、通常のワールドカップと同様に1本のタイムレースで72人の選手が参加して行なわれ、30人がナイターのKOスラロームに進んだ。
 午後5時から行なわれたKOレースは、1本目で15人が残り、これにタイム順に3人の選手が追加され、18人の選手によるKOレースの2本目が行なわれた。これで残った9人の選手により、ファイナルはタイムレースで行なわれた。

 この日の朝、トレーニング中だったイヴィツァ・コステリッチは激しい腰の痛みを訴え、コーチ達によってホテルへ運ばれた。そのためにインスペクションには参加しなかった。出場さえ危ぶまれる状況だったのだが、出てくるとやはり速かった。ファイナルではジョルジオ・ロッカにわずか0.01秒差で今季初優勝を上げた。
 コステリッチは、「勝てたのは嬉しい。1本目を通過出来たことが何より嬉しかった。だが、この方法は感心出来ない。最後には結局従来と同じ方法で決めたではないか。新しいシステムとは言い難い」と、この方法に対する不満をぶちまけた。

 2位のジョルジオ・ロッカはノックアウトの1本目、ヘルベスト・ラインフリード(AUT)に負けていたが、タイムで拾われてファイナルまで上がっていった。イヴィツァに0.01秒差で負けたことを地団駄ふんで悔しがっていたが、むしろラッキーだったと喜ぶべきじゃないかな、ジョージョ君。また、5位のジャン・ピエール・ヴィダル(FRA)、6位のチップ・ナイト(USA)も1本目の負け組だが、いずれもタイムで拾われファイナルまで進んだ。

 今季から復帰し、前回のパーク・シティでは1本目4位の成績を納めながらも2本目に転倒してリベンジを果たせなかったハンス・ペーターブロース(NOR)は、今回は順調に勝ち進んで1位のコステリッチに0.37秒差の4位に食い込み、見事復活を果たした。

 調子の上がってきていたボーディ・ミラー(USA)は予選レース、後半の緩斜面でコースアウト、これでスラロームは前回のパーク・シティ(USA)に続き2回連続してのコースアウトである。

 第1戦のアスペン(USA)で優勝したライナー・シェンフェルダー(AUT)は予選レースで途中棄権、シェティール・アンドレ・オーモット(NOR)とベンジャミン・ライヒはKO2本目でKOされ、ファイナルに残れなかった。

 51番スタートでファイナルのベスト9に残ったケビン・パジェ(FRA)が「ウィンスター」賞を獲得した。
 

KentaroMinagawa KiminobuKimura
皆川賢太郎 木村公宣
AkiraSasaki  日本チームは皆川賢太郎I(アンビシャスSC)、木村公宣(ロシニョールジャパン)、佐々木明(日体大)の3人が出場したが、クアリフィケーション・レース(予選レース)で皆川が42位、木村が55位、佐々木が61位で、ともにノックアウト・レースには進めなかった。
 児玉ヘッドコーチは「まあ、ぼちぼちですね、これからですよ」と言葉少なに語った。
 この後日本チームの行動は、皆川はいったん帰国、木村はFISレースに、佐々木はヨーロッパカップに出場するためにヨーロッパに残る。ワールドカップ復帰は1月5日、クラニスカ・ゴラ(SLO)のSLから。

 日本チームの力が落ちたわけではなく、各国チームの力が着実に上がっているという状況だろう。新人も多く出て活躍を始めたのがワールドカップの成績にも現われている。

 一方でベテランも健在で、新旧入り交じってワールドカップ・シーンを盛り上げている。
佐々木明

Winstar/Page Kevin&Papa
「winStar」賞を獲得したケビン・パジェ(FRA) ケヴィン・パジェと父親のエリック・パジェ
 ケヴィン・パジェはゼッケン51番スタートで予選を19位で通過、ノックアウト1本目はオーモットを破り、2本目はカレ・パランダーを蹴散らしてフィナルのベスト9に勝ち進んだ。ファイナルランは途中棄権に終わったが、ベスト9に進んだということで「ウィンスター」を獲得した。
 セレ・シェバリエ出身の27歳。
 父親のエリックはZOOMという写真エージェントの社長。カメラマン仲間である。

Rank Name Nation
 1 KOSTELIC Ivica  CRO 
 2 ROCCA Giorgio  ITA 
 3 KARLSEN Truls Ove  NOR 
 4 BURAAS Hans-Petter  NOR 
 5 VIDAL Jean-Pierre  FRA 
 6 KNIGHT Chip  USA 
 7 STRAND NILSEN Harald Chr.  NOR 
 8 SCHILCHEGGER Heinz  AUT 
 9 PAGE Kevin  FRA 

FIS Official Result