ALPINE SKI WORLD CUP 2000/2001
Val d'Isere (FRA). Men's 4th Giant Slalom. 17,Dec,2000
1st/ Michael Von Gruenigen(SUI) 2nd/ Heinz Schilchegger(AUT)
3rd/ Bode Miller(USA)

 12月17日、バルディゼール(FRA)で行なわれた男子大回転第4戦、アルタ・バディア(ITA)の代換えレースとして行なわれたが、とんでもない事件が発生した。ヘルマン・マイヤーがスタートする前に失格したのである。ヘルマンのインスペクションの遅さは前から指摘されていたが、ついにジュリーが時間切れの失格を宣告したのである。早くからコースに出てきて時間がかかるのならばインスペクションの時間が短かすぎるということもアッピール出来るのだが、ヘルマンの場合は遅く出てきて遅くまでかかるということで、各国チームから時間切れのアッピールはかなり前からなされていた。ついにというかようやくというか、天誅が下ったのである。だがそれだけでは収まらなかった。マイヤーはレース開始10分前、居並ぶ旗門員の制止を無視して、コース内をレース同様に滑っておりたのである。これはテレビにも記録され、旗門員は業務妨害で警察官に訴え、スポーツの違反に神経をとがらせるフランス検察省はただちに動いた。FISのレースデレクター、ギュンター・フヤラは25,000スイスフラン(約150万円)の罰金を8日以内にFISへ支払うこと、次回GS(ボルミオ)の出場禁止をマイヤーに課した。ヘルマンはフランスのスポーツ裁定裁判所にも出頭しなければならず、物理的にもボルミオの出場は不可能である。

 選手仲間は「やつはインスペクション時間を守らないのは常習さ、自業自得だよ、ジュリーの判断には異存なし。それにしてもコースを滑る?これは子供だってやらないことだぜ」。バルディゼールはヘルマン・マイヤーにとってはまったく験の悪い会場になってしまった。

 大回転第4戦で勝ったのはミハエル・フォン・グリュニゲン(SUI)。パーク・シティ(USA)の大回転に次ぐ今季2勝目である。「上部でのミスはあったが、自分はあくまで自力で勝ったと信じる。ヘルマンがスタートしての上であればもっと喜んだ。F-1レースでもこんな事態は起こったが、ルールは守らなければならない。これ以上は何も云わない」。フォン・グリュニゲンは複雑な表情である。2位には1本目ラップのハインツ・シルヒエッガー(AUT)。3位にワールドカップ初表彰台のボーディ・ミラー(USA)が食い込んだ。1本目20位から2本目ベストタイムを叩き出してのランクアップである。スノーボードからアルペンに転向して成功した23歳である。