ALPINE SKI WORLD CUP 2000/2001
Soelden (AUT), Men's 1st Giant Slalom, 29/Oct/2000
ヘルマン・マイヤー(AUT)のパンチ炸裂
1st/HermannMaier 2nd/Eberharter
1st / Hermann Maier(AUT) 2nd / Stefan Eberharter (AUT)
3rd/Nyberg 岡田利修
3rd / Fredrik Nyberg(SWE) 岡田利修(早大)

 サマータイム明け(10月の最終日曜日)のこの日、時計を1時間遅らせて、冬のシーズン到来である。

 開幕第1戦は「ハーミネーター」ヘルマン・マイヤー(AUT)の強烈なパンチが炸裂した。2位のステファン・エバハルター(AUT)に1秒01の大差を付けての圧勝である。

 開幕戦の数日前からヨーロッパの新聞にはヘルマン・マイヤーの動向に関する記事が多くなった。「夏の間雑事に追われて十分にトレーニングが出来なかった」「トレーニングは十分に積んだが今疲れている」「目標はワールドカップよりもむしろサン・アントン(AUT)で行なわれる世界選手権だ」等々。だがどれも一致していたのは、彼が昨シーズンに達成したワールドカップポイント・レコード(2000ポイント)は更新されるであろうということであった。ふたを開けてみると様々な憶測はヘルマンのブラフに過ぎなかった。完璧な滑りを見せて他を圧倒した。1本目のゴール前では流してゴールするという余裕さえ感じさせた。

 2年前の当地における開幕戦で優勝したヘルマンは昨年のティーニュ(FRA)に於ける開幕戦にも優勝した。これで開幕戦に於けるハットトリックを達成したことになる。1本目の完璧な滑りに比べると2本目は失敗も多くファンを凍り付かせたが1本目の貯金で難なく通算29勝目を勝ち取り、ゴールした後は雪面にキッスをして喜びを表わした。「ゴールでのガッツポーズは多くのファンが来てくれたことがうれしくて。2本目は余裕があったわけではないが、1本目のリードで多少セーブして滑ったかもしれない。背中の痛みが回復したわけではないが今では慣れてしまったという感じだ。今シーズンは自分のパワフルな滑りを存分に発揮したい。ラッセの急な欠場は何故だか気になる。昨日は快調のようだったが。北米シリーズに向けてこれから集中的にトレーニングとマテリアルテストを行なう」。

 2位に入ったエバハルターも開幕前は不調が伝えられていたが、2本目にはベストタイムを奪い、1本目の4位から2位に浮上した。13回目の2位である。「ゴールして勝ったかなと思ったがヘルマンにはかなわなかった。表彰台は久しぶりだった。足の怪我とも縁が切れない。金曜日にも右大腿部の筋肉に亀裂が入った。ま、1週間もすれば良くなると思うけど。だから今日の結果には驚きだった。この難しいコースをよく攻略できたと思っている」。

 3位にはワールドカップ12年、31歳のベテラン、フレドリック・ニーベルク(SWE)が入った。1本目2位に付けていたが、エバハルターに割り込まれ順位を一つ落としての3位である。

 スキーをロシニョールからフィッシャーに乗り換えたミハエル・フォン・グリュニゲン(SUI)は1本目3位から一つ順位を落として4位。スキーを変えてもパワーは健在である。むしろフィッシャーにとっては技術系スキーの開発に弾みがついたことであろう。

 昨シーズン風邪やらなんやらと休業したラッセ・シュース(NOR)はまたまた風邪で体調をくずし、エントリーされてはいたがスタートすることは出来なかった。開幕前の今季ワールドカップの予想投票では、ヘルマン・マイヤーは別格として、シュース及び同僚のシェティール・アンドレ・オーモット(NOR)が上位にランクされていたが、ラッセは今年もスタートから躓いた。オーモットは1本目9位、トータルで順位を一つあげたが8位に留まった。

 日本からは岡田利修(早大)が参加したが、1本目トップのマイヤーに6秒遅れの49位で2本目には進めなかった。「とりあえず完走できたのがうれしい」とゴールで語った。

次のレースは3週間後、パーク・シティ(USA)で行なわれる。

Rank Name Nat. Run 1 Run 2 Total
 1 MAIER Hermann  AUT   1:09.12  1:07.77  2:16.89
 2 EBERHARTER Stephan  AUT   1:10.19  1:07.71  2:17.90
 3 NYBERG Fredrik  SWE   1:09.44  1:08.49  2:17.93
 4 VON GRUENIGEN Michael  SUI   1:10.07  1:08.04  2:18.11
 5 MAYER Christian  AUT   1:10.87  1:07.39  2:18.26
 6 SCHIFFERER Andreas  AUT   1:10.65  1:07.91  2:18.56
 7 CUCHE Didier  SUI   1:10.21  1:08.43  2:18.64
 8 AAMODT Kjetil Andre  NOR   1:10.82  1:08.06  2:18.88
 9 SALZGEBER Rainer  AUT   1:10.80  1:08.14  2:18.94
 10 BUECHEL Marco  LIE   1:10.28  1:08.83  2:19.11
 11 CHENAL Joel  FRA   1:11.15  1:08.01  2:19.16
 12 UOTILA Sami  FIN   1:11.23  1:08.00  2:19.23
 13 SCHILCHEGGER Heinz  AUT   1:10.87  1:08.54  2:19.41
 14 SIVERTSEN Kenneth  NOR   1:11.74  1:07.69  2:19.43
 15 LOCHER Steve  SUI   1:11.21  1:08.28  2:19.49
 16 SOLBAKKEN Bjarne  NOR   1:11.47  1:08.05  2:19.52
 17 STROBL Josef  AUT   1:11.42  1:08.16  2:19.58
 18 GRANDI Thomas  CAN   1:11.58  1:08.05  2:19.63
 19 COVILI Frederic  FRA   1:11.48  1:08.46  2:19.94
 20 BLARDONE Massimiliano  ITA   1:11.67  1:08.30  2:19.97
 21 ACCOLA Paul  SUI   1:11.49  1:08.58  2:20.07
 22 PUCKETT P Casey  USA   1:11.65  1:08.49  2:20.14
 23 SCHOENFELDER Rainer  AUT   1:11.49  1:08.82  2:20.31
 24 KAELIN Urs  SUI   1:11.34  1:09.10  2:20.44
 25 PALANDER Kalle  FIN   1:11.67  1:08.79  2:20.46
 26 SPENCER Dane  USA   1:11.96  1:08.58  2:20.54
 27 ROY Jean-Philippe  CAN   1:12.15  1:08.62  2:20.77

Did not start 1st run:
VOGL Alois (GER), KJUS Lasse (NOR), ECKERT Florian (GER)

Did not finish 1st run:
GANAHL Markus (LIE), HOLZER Patrick (ITA), KUNC Mitja (SLO), RAICH Benjamin (AUT), SCHLOPY Erik (USA), AMIEZ Sebastien (FRA), BURTIN Raphael (FRA), DEFAGO Didier (SUI), GRUBER Christoph (AUT), HEIMSCHILD Ivan (SVK), MILLET Vincent (FRA), SAETER Aane (NOR), STANKALLA Stefan (GER)

Did not finish 2nd run:
BORMOLINI Ivan (ITA), MILLER Bode (USA), ROBERTO Alessandro (ITA)

Did not qualify 2nd run:
TORPE Are (NOR), BOURGEAT Pierrick (FRA), BROLENIUS Johan (SWE), GEORGIEV Stefan (BUL), HOFER Beni (SUI), KNIGHT Chip (USA), KOBLAR Jernej (SLO), NANA Matteo (ITA), PAULSEN Lasse (NOR), PICCARD Jeff (FRA), REBERSAK Jernej (SLO), RIEDER Arnold (ITA), VAN DEN BOGAERT Jeroen (BEL), VONN Thomas (USA), ZAHROBSKY Petr (CZE), GOMEZ Victor (AND), MANUEL Patrice (FRA), MLEKUZ Rene (SLO), OKADA Rishu (JPN), PAVLOVCIC Uros (SLO), RECH Freddy (FRA), ROCCA Giorgio (ITA)