FIS ALPINE WORLD SKI CHAMPIONSHIPS BORMIO 2005
Nations Team Event. 13,Feb,2005 Bormio - Stervio
最終日を飾る初のチーム戦、ドイツが優勝
チームイベント、2月13日、ボルミオ・ステルビオ・コース
1st / Germany
Hirde Gerg
Bergman-Schmude.
Martina Ertl
Florian Eckert
Andreas Ertl
Felix Neureuther
2nd / Austria
Renate Goetschl
Kathrin Zettel
Nicole Hosp
Benjamin Raich
Michael Walchhofer
Rainer Schoenferder
3rd / France
Carole Montillet-Carles
Ingrid Jacqumod
Laure Pequegnot
Christel Pascal
Jean-Pierre Vidal
Pierric Bourgeat
ドイツチームの牽引車となりチーム戦の金メダルへと導いたマルティナ・エルトル(左)とフェリックス・ノイロイター(右)

 ボルミオ世界選手権、最後を飾るイベントは、今回初めて採用されたチーム・コンペティション。FISは2001年に具体的な構想を打ち出し、このシーズンの最後にオーストリアで開催することになっていたが、サン・アントン世界選手権でのFISとオーストリアスキー連盟との確執などが原因で開催が流れた。以後毎年カレンダーには予定が乗ったが開催出来ず、ようやく今回正式開催に至った。FISの新会長にジャン・フランコ・キャスパー氏が就任して、FIS改革の目玉として打ち出したのがスーパー・ファイナルとチーム・コンペティション。スーパー・ファイナルの方は2000年と2004年にイタリアで開催され大成功を収めた。チーム・コンペティションの方はトップレーサーを多数擁するオーストリアが難色を示していたが、世界選手権のメダル・イベントとして採用することで了解を得、開催にこぎ着けたのである。チーム戦はジャンプや複合などノルディックではすでに採用されて成功を収めているが、アルペンは初の開催。

 初めてのレースなので簡単にルールを説明しておこう。
 エントリーは各国チーム8名まで。出場資格はFISポイント120以下。レースはスーパーG男女2戦ずつ計4レース、スラロームも同じ。各ステージでタイムレースを行ない順位により得点が与えられる。1位・1ポイント、2位・2ポイント、以下9ポイントまで。最下位およびコースアウトは9ポイント(今回の参加が9チームのため)。同一選手がスーパーGとスラロームに出場することは可能だが、同一種目には重複出場は出来ない。全8ステージのポイントの合計で順位を決める。

 レースはボルミオのステルビオ・コースを使って行なわれ、先にスーパーG、後でスラロームが行なわれた。スーパーGは全長1536m、標高差428m、31ゲート。スラロームは標高差184mのコースに53のゲートがセットされた。男女とも同じセットを滑る。女子には初めてのコースでコースアウトもあいついだ。だがチーム戦ということもあって、戦略が重要な要素となった。個人戦と違ってチーム一丸となった戦い方が必要だった。

 今大会メダルのなかったドイツチームが最後のイベントで意地を見せ、初の金メダルを獲得した。2位にオーストリア、3位にやはりメダルのなかったフランスが入った。

 今回の世界選手権を通してチーム力という点から見るとオーストリアとアメリカが圧倒的に有利に思えたが、両国とも個人技が目立ち、ドイツチームのようなまとまりがなかった。ドイツチームは個人種目でのメダルはなかったが、この団体戦ではマルティナ・エルトルとモニカ・ベルグマン、そしてフェリックス・ノイロイターの3人が各ステージでトップになっているほか、アンドレアス・エルトル以外は皆着実にポイントを稼いだ。タイムレースではあるがタイムよりもポイントを稼ぐことに徹していた。これが勝因である。トップランクの選手をそろえて勝てなかったオーストリアはだらしがなかったし、アメリカチームはボーディ・ミラーのせいでメダル獲得に失敗した。ミラーはスーパーGで勝ち、スラロームでコースアウト。全く同じパターンがここでも出た。彼にチームプレーを求めるのがそもそも無理なのだ。
 フランスは男子のスーパーG要員を一人欠いて3位に食い込んだのは立派。メンバーを見るとそうそうたる顔ぶれなのだが、いかんせんピークは過ぎている面々だ。新しいタレントの出現が待たれる。

 このレースを最後にボルミオ世界選手権は終了した。この後はワールドカップの熾烈な争いが待っている。

Nations Team Event, Result
Rank Nation Total
Point
Racer Name Super G Slalom
S1 S2 S3 S4 S1 S2 S3 S4
1 Germany 26 Hirde Gerg 2 . . . . . . .
Martina Ertl . 1 . . 3 . . .
Monika Bergman-Schmude . . . . . . 1 .
Florian Eckert . . 2 . . . . .
Andreas Ertl . . . 7 . . . 9
Felix Neureuther . . . . . 1 . .
2 Austria 29 Renate Goetschl 5 . . . . . . .
Kathrin Zettel . . 2 . . . 2 .
Nicole Hosp . . . . 9 . . .
Benjamin Raich . 3 . . . 5 . .
Michael Walchhofer . . . 6 . . . .
Rainer Schoenferder . . . . . . . 1
3 France 38 Montillet-Carles 3 . . . . . . .
Ingrid Jacqumod . . 3 . . . . .
Laure Pequegnot . . . . 7 . . .
Christel Pascal . . . . . . 4 .
X . 9 . . . . . .
Jean-Pierre Vidal . . . 3 . . . 5
Pierric Bourgeat . . . . . 2 . .
4 U.S.A 39 Julia Mancuso 9 . . . . . 5 .
Lindsey C. Kildow . . 9 . . . . .
Sarah Schleper . . . . 2 . . .
Bode Miller . 1 . . . 9 . .
Daron Rahlves . . . 1 . . . .
Ted Ligety . . . . . . . 3
5 Canada 42 Emily Brydon 3 . . . . . . .
Brigitte Acton . . 6 . 3 . 6 .
Erik Guay . 4 . . . . . .
Francois Bourque . . . 3 . . . .
Patrick Biggs . . . . . 9 . .
Tomas Grandi . . . . . . . 8
6 Switzerland 46 Fraenzt Aufdenblatten 9 . . . . . 9 .
Nadia Styger . . 4 . . . . .
Sonja Nef . . . . 1 . . .
Didier Defago . 5 . . . . . .
Daniel Albrecht . . . 6 . . . 6
Silvan Zurbriggen . . . . . 6 . .
7 Sweden 48 . 9 8 9 9 5 3 3 2
8 Italy 50 . 1 6 9 8 9 4 9 4
9 Slovenia 54 . 9 7 5 4 6 7 9 7

Medal Standings

 * Include Nations Team Event