昨シーズンのスキー界を席巻した、ノルディカのEDT(エフィシエント ダイナミック テクノロジー)。
ドーベルマンブーツに搭載されたこのシステムは、非常に強い剛性をもち、ねじれに強いが、同時にしなやかさも併せもつという、ブーツに必要な相反する性能を備えた画期的なものだ。最高級の削り出しアルミニウムでフットボードを製作し、リベットでロアシェルに固定するシステムで、ブーツ全体のバランスも非常に良い。
EDTを使用するノルディカチームはワールドカップを始めとするレースでも際立った成績を収め、とくにバンクーバーでの2勝は記憶に新しい。SL優勝のジュリアーノ・ラッツォーリ(ITA)、GS優勝のビクトリア・レーベンスブルク(GER)はいずれも完成された選手ではない。
ラッツォーリは今年1月にワールドカップ初勝利を挙げたばかり、レーベンスブルクは未勝利、ともに伸びしろを感じさせる若手だ。
彼らの才能や努力はもちろんだが、その潜在能力を引き出したのもEDTだと言えるだろう。
このEDTが、10/11シーズンよりいよいよノルディカスキーにも搭載される。カーボンで樹脂を挟んだプレートをコールドプレスにより成形。非常に良くたわむがねじれに強い、驚異のプレートが完成した。このプレートをXBiプレートに接続しスキーと一体化させることで、フレックスは非常に良くしなるがトーションは強いという、理想的なスキーが完成する。プレートはスキーのトップ近くまで伸び、広範囲をカバー。
これまでのブーツだけのEDTは一足長分の範囲だけだったが、EDTのブーツと組み合わせることで、より効果的にこのシステムの恩恵を受けられるようになった。
「ドーベルマン スピットファイア プロEDT XBi CT」は、少ないパワーでスキーをたわませながら切れ上がるターンができる、イージーかつシャープなスキーに仕上がっている。これまでレーサーしか味わえなかったレーシングスキーの走りの切れ味を、一般上級スキーヤーも体感できる。
しかも、トップ部にSLの、それ以降はGSのサイドカットと、二種類のサイドカットを1台のスキーに盛り込んだことにより、ショートターンとロングターンの両方を難なくこなせる。
プレートを挟み込んだ外見は手強そうだが、強い筋力は必要としないので、シニアスキーヤーや女性にもぜひ体感してほしい。